胃のかたち
上田信治による俳句研究。
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ただごとについて
方法としての「ただごと」は、失敗すれすれであることを前提として選択される。

「毎月『鷹』に発表する句数はこれまで八句と決めていたけれど、多作を実行しはじめると、これが一挙に三百句以上になる。(略)玉石混淆というけれど、石ばかり多くなって玉はきわめて少ない、ひょっとして玉は一つもなかったということだってあり得る」「私は露出狂でも狂人でもない」「けれども、それを怖れてはいけない。どんな悪評にも堪えて恥をかけ」「そしてたった一句でいいからずば抜けた作を成せ」(藤田湘子「俳句以前のこと」)

藤田湘子は、一日十句を始めるに際しこれだけびびっていた、というか、びびって見せ、
それからようやく「蠅叩此処になければ何処にもなし」のような句を書くことができた。

一方で「あさまらのめでたき春となりにけり」などの句は、本人の心配通り、じゅうぶん「露出狂」だと思うのだけれど、それはともかく、湘子の「ただごと」俳句は、意図された「非-美」であり、かえって作家の規範意識の強固さを思わせる。

湘子にとって、規範意識を眠らせて書くための方法が、一日十句であり、虚子であった。

ーーーーーという部分を使わなかった、「ただごとについて」という文章が、

今週末できてくるはずの「豆の木11号」に、掲載されます。

齋藤朝比古★俳句研究賞受賞50句+50句
小野裕三★向こう岸の男?齋藤朝比古小論
中村安伸★ねじれたスプーン 俳句の娯楽性と芸術性
上田信治★ただごとについて
小野裕三句集『メキシコ料理店』
齋藤朝比古★小野裕三『メキシコ料理店』 きわめて私的な鑑賞
遠藤 治★小野裕三『メキシコ料理店』を読む
三宅やよい句集『駱駝のあくび』
さいばら天気★二〇世紀の明るさ
吉田悦花★朱夏
俳句作品も、多数掲載(上田は40句出しました)。

読んでもいいよ、という方は、上田または「豆の木」あてにご連絡ください。
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