胃のかたち
上田信治による俳句研究。
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あらら
豆の木11号
上田原稿「ただごとについて」、あららやっちゃってます。子規の句「柿食えば」じゃなくて、
「柿くへば」ですよね。汗顔の至り。

豆の木11号より
  高層という滝の只中にいる  月野ぽぽな
  コスモスは咲いてゐないと兵士のやう 中村安伸
  おじさんの空気を抜いて桜餅 三宅やよい
  腕のばし花の写真を撮りにけり 遠藤治

俳句研究4月号
  いくつもの舟がこはれて春をはる 今井杏太郎
  人を待つ冬の夕日の駐車場    大井雅人

高柳克弘「凛然たる群像」で、田中裕明の「渚にて金沢のこと菊のこと」が取り上げられています。
「渚」に秋の季節感と空間の拡がりを、「金沢」「菊」から、色彩と伝統的美的価値をひきだして、さらに「いまここ」をあえて避け、いろいろ思い出しちゃったりするのが渚よねえ、という読み筋で(高柳さんはそういう書き方はしてないですが)たっぷり。

自分は、田中裕明は、俳句の型にフェティッシュな愛着のあった人なんじゃないかという気がしていて。掲句には、素十の「たんぽぽのサラダの話野の話」が響いているのではないか、と思いました。

あと「渚にて」と言えば、N・シュートの、最終戦争後の世界の静かな終末を書いたSFなんですけど、田中さん、読んでたかな。



 
追記:小説「渚にて」のタイトルは、T・S・エリオットの詩(「かくて世の終り来たりぬ」というリフレインのある)から、とっているらしいです。でも、そっちは流通してる訳だと「渚に集う」なんですよね。
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コメント
この記事へのコメント
読んではいなくとも
映画は観たんじゃないでしょうか。

私はそのクチ。
2007/03/24(土) 18:42:51 | URL | てんき #iZL8muj2[ 編集]
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